溶液希釈計算機|C1V1 = C2V2
原液から目標濃度の溶液を調製するときに、標準的な希釈式で必要量を計算できます。
溶液希釈計算機
原液濃度(C1) *
目標濃度(C2) *
最終容量(V2) *
分注量の目安(任意)
中間液の容量
計算結果
希釈式
C1V1=C2V2
Stock volume (V1)
0.1 mL
Final volume (V2)
20 mL
Diluent volume
19.9 mL
Dilution factor
200×
Target concentration (C2)
50 µM
調製手順
C1·V1 = C2·V2
C1 = 10 mM
V1 = 0.1 mL
C2 = 50 µM
V2 = 20 mL
調製手順(1段階)
- 原液 0.1 mL をチューブに加える
- 希釈液(精製水またはバッファー)19.9 mL を加える
- 混合して合計 20 mL にする
希釈倍率:200×
式への代入
V1=C2 V2C1
V1=50 µM · 20 mL10 mM=0.1 mL
段階希釈(簡易表)
開始濃度
各チューブの最終容量
1段階あたりの希釈倍率
段階数
| 段階 | 濃度 | 移送量 | 希釈液量 |
|---|---|---|---|
| 0 | 1 mM | 100 µL | 900 µL |
| 1 | 0.1 mM | 100 µL | 900 µL |
| 2 | 0.01 mM | 100 µL | 900 µL |
| 3 | 0.001 mM | 100 µL | 900 µL |
| 4 | 1 × 10⁻⁴ mM | 100 µL | 900 µL |
| 5 | 1 × 10⁻⁵ mM | 100 µL | 900 µL |
希釈計算機の使い方
入力条件に合わせて計算モードを選び、結果を確認します。
1
計算モードを選択
通常はV1、原液が限られる場合はV2、混合後はC2を選びます。
2
既知の値を入力
C1とC2には互換性のある濃度単位を使います。
3
容量と倍率を確認
原液量、希釈液量、希釈倍率が表示されます。
4
手順をコピー
調製手順を実験ノートにコピーして利用できます。
この希釈計算機でできること
希釈式
単位換算
調製手順
原液から目標濃度・最終容量を計算し、コピー可能な調製手順と段階希釈表を作成できます。
希釈式
C1V1=C2V2
濃度の代わりにMを使って表す場合もあります。
C1 — 原液濃度
濃縮された原液の濃度です。
V1 — 原液量
原液から分取する容量です。
C2 — 最終濃度
希釈後の溶液で目標とする濃度です。
V2 — 最終容量
希釈液を加えた後の合計容量です。
入力
モードに応じて、原液濃度(C1)、目標濃度(C2)、容量(V1またはV2)を入力します。
出力
原液から移す量(V1)、加える希釈液量、希釈倍率を表示します。
調製の目安
V1が小さすぎる場合に、2段階希釈の案を表示します。
よくある確認ポイント
C1とC2は同じ種類の単位(モル濃度、質量/容量、または%)にしてください。
C2がC1より大きい場合、希釈では目標にできません。より濃い原液を使うか、目標を見直してください。
V1がピペットの扱いやすい範囲より小さい場合は、2段階希釈または段階希釈を検討してください。
分子量や密度などの情報がない場合、%濃度とモル濃度は直接換算できません。
使用できる単位と前提
濃度同士と容量同士で、対応する単位を使用してください。
希釈倍率=C1C2=V2V1
01
濃度の種類をそろえる
モル濃度同士、質量/容量同士、または%同士で計算します。
02
容量単位を確認する
V1とV2には互換性のある容量単位を使います。L、mL、µLは自動換算されます。
03
異なる濃度単位を混ぜない
分子量を使って換算しない限り、モル濃度とmg/mLを直接混在させないでください。
04
分注できる量か確認する
式上正しいV1でも、実際に分注できるとは限りません。ピペットの範囲より小さい場合は2段階希釈を検討してください。
希釈計算の例
式、数値の代入、答えを確認してから調製できるように、代表例を示します。
手順として確認してください
例1:20×原液から1×染色液を調製
条件: 20×試薬原液から1×作業液を8 mL調製します。
式
V1=C2V2C1
V1=1× · 8 mL20×=0.4 mL = 400 uL
答え: 原液を400 µL取り、希釈液を7.6 mL加えます。
調製メモ: 染色液、バッファー添加剤、サプリメント原液などで使う計算例です。
例2:原液量に上限がある場合
条件: 250 µMのプローブ原液が120 µLあり、12.5 µMの作業液が必要です。調製できる最大容量を求めます。
式
V2=C1V1C2
V2=250 uM · 120 uL12.5 uM=2400 uL = 2.4 mL
答え: 合計2.4 mLを調製できます。
調製メモ: 高価な試薬や残量の少ない原液の計画に使えます。
例3:混合後の濃度を計算
条件: 25 µM ROX原液を2 µL、50 µLのqPCR反応液に加えます。反応液中の最終濃度を求めます。
式
C2=C1V1V2
C2=25 uM · 2 uL50 uL=1 uM
答え: 反応液中の最終濃度は1 µMです。
調製メモ: マスターミックスに加える試薬や添加剤の濃度確認に使えます。
例4:少量の直接分注を避けて2段階希釈
条件: 200 µM原液から2 nMの対照液を50 mL調製します。直接計算した分注量は理論上可能でも、通常の分注には小さすぎる場合があります。
式
V1=2 nM · 50 mL200 uM=0.5 uL
手順1:V1=2 uM · 1 mL200 uM=10 uL
手順2:V1=2 nM · 50 mL2 uM=50 uL
答え: 直接計算ではV1は0.5 µLです。例として、原液10 µLから2 µMの中間液を1 mL作り、その中間液50 µLを最終液に加える方法があります。
調製メモ: 計算した分注量が扱いにくい場合は、中間濃度の作業液を用意してください。
希釈式の考え方
希釈式が成り立つ理由
希釈では、移し取った溶質の物質量(または質量)が保たれると仮定します。溶媒を加えても、移した溶質量は変わりません。
濃度を単位体積あたりの量とすると、量 = 濃度 × 容量です。希釈前後で溶質量を等しいと置くと、希釈式が得られます。
単位と前提
両辺で対応する単位を使えば、モル濃度、質量/容量、%などに適用できます。
質量濃度とモル濃度の換算には分子量が必要です。この換算は別の計算機で行います。
調製時の確認事項
水溶液では容量の加算性を近似として扱っています。多くの希薄な作業溶液では実用上の目安になりますが、厳密な容量が必要な場合は最終容量を合わせてください。
希釈計算機 FAQ
希釈式の原液側と最終側は何を表しますか?
C1/V1は原液の濃度と分取量、C2/V2は希釈後の目標濃度と最終容量を表します。
希釈倍率とは何ですか?
希釈倍率はC1/C2(またはV2/V1)です。10倍希釈では、最終濃度は原液濃度の10分の1になります。
目標濃度が原液より高い場合はどうすればよいですか?
その条件は希釈では実現できません。より濃い原液を使う、試料を濃縮する、または目標濃度を見直してください。
計算したV1が小さすぎて分注できない場合は?
中間液を作る2段階希釈、または各移送量がピペットの扱いやすい範囲になる段階希釈を検討してください。