- ホーム
- 用語百科
分子生物学・遺伝学用語リファレンス
分子生物学・遺伝暗号 用語百科 (Glossary)
遺伝暗号の解読、タンパク質翻訳、遺伝子変異に関する中核概念を網羅的に解説。各項目で生化学的メカニズム、臨床・実験への影響、関連する配列解析ツールを網羅しています。
読み枠とオープンリーディングフレーム (ORF)
読み枠(リーディングフレーム)とは、連続する塩基配列を重複のない3連符(コドン)に区切る6通りの方法(順方向3種、逆方向3種)です。オープンリーディングフレーム(ORF)は開始コドンで始まり終止コドンで終わるタンパク質コード可能領域を指します。
コドン使用バイアスとコドン適応 (Codon Bias)
コドン使用バイアスとは、同一のアミノ酸をコードする同義コドンのうち、特定のコドンが生物ゲノム中で偏って高頻度に使用される現象を指します。
遺伝暗号とコドン体系 (Genetic Code)
遺伝暗号(Genetic Code)とは、DNAやmRNAの塩基配列(3つ組のコドン)をタンパク質のアミノ酸配列へと翻訳するための普遍的な対応規則です。
ゆらぎ塩基対形成とゆらぎ仮説 (Wobble Hypothesis)
ゆらぎ仮説(Wobble Hypothesis)は1966年にクリックが提唱した学説で、mRNAコドンの3番目(3′末端)とtRNA反コドンの1番目(5′末端)の間で柔軟な非標準的塩基対が形成され、1つのtRNAが複数の同義コドンを認識できる仕組みを説明します。
フレームシフト変異とインデル (Frameshift Mutation)
フレームシフト変異とは、遺伝子のコード領域において3の倍数以外の塩基が挿入または欠失(インデル)することにより、それ以降の読み枠が不可逆的にズレてしまう変異です。
ナンセンス変異と未熟終止コドン (Nonsense Mutation)
ナンセンス変異(終止変異)とは、アミノ酸を指定していたセンスコドンが点変異により終止コドン(UAA, UAG, UGA)へと置換され、未熟な翻訳終結を引き起こす変異です。
ミスセンス変異と非同義置換 (Missense Mutation)
ミスセンス変異とは、遺伝子コード領域の単一塩基置換により、本来とは異なるアミノ酸が指定される非同義点変異です。
転移RNA (tRNA) と反コドンループ
転移RNA(tRNA)は76〜90塩基からなるアダプターRNA分子であり、反コドンループでmRNAを解読し、3′末端のCCA配列に結合したアミノ酸をリボソームへ運搬します。
関連する計算ツールと配列解析
よくある質問 (FAQ)
この用語集の特徴は何ですか?
単なる辞書的定義にとどまらず、リボソームでの分子機構、医学・疾患との関連、研究室での実験(PCR・クローニング)への実用的アドバイスを体系化しています。
サイト内のツールとどのように連動していますか?
リーディングフレームは多読枠翻訳機、コドンバイアスはレアコドン解析ツール、ゆらぎ対合は反コドン変換機と直接連動しています。
学術・研究用途に対応していますか?
はい。標準的な分子生物学教科書(Alberts / Lodish)の基準に準拠し、研究者から学生まで幅広く活用できる内容となっています。